ご挨拶
この世の中には、触れられる世界と触れられない世界があります。
しかし、季節の変わり目を体感することができるように、私たちは触れられなくても、目の前に広がる世界を体感することができます。
私は、そんな触れられない(見えない)けれども、確かに感じる世界を線や色に乗せて表現しています。
キャンバスを前にして湧き上がる線や色の出どころはどこなのか、自問自答した結果、
”森羅万象(宇宙の根源)からのメッセージ”という結果にいきつきました。
そのことが腑に落ちたため、”Messenger”と銘を打っています。
メッセージはいつも手繰り寄せるようにしてカタチになります。
着地点の見えない中、ひとつひとつカタチにしていく時間は、私にとって宇宙と繋がる時間でもあります。
正解のない世界ですから、私の絵は左右上下がありません。
感じるままに作品を楽しみ、時に森羅万象からのメッセージを受け取っていただけたらと思います。
2024.06.10
蛭田未央